マルチプラットフォーム サポート用リモート管理

リモート管理ソフトウェアは、IT部門やサービス プロバイダーが、サービス提供先企業のインフラストラクチャ、ネットワーク、リソース、エンド ユーザーのワークステーション、デバイスをより効率的に管理できるように設計されたツールです。

リモート監視ソリューションには通常、ワークステーション、モバイル デバイス、仮想マシンにリモート アクセスするためのツールが内蔵されています。これにより、中間デバイスを介することなくリモート コンピューター間のファイル転送を行い、必要に応じてエンド ユーザーのワークステーションを直接制御することができます。現在、多くの優れたリモート管理ソフトウェア オプションには、無人サポートと自動化機能があります。これにより、パッチ、ソフトウェア更新、設定変更、その他重要なセキュリティやファームウェアの更新を、エンド ユーザーの作業を中断させることなく容易に展開できます。

リモート システムの管理を手動で行うと、曲芸的なタスク追跡、タスクの責任範囲を明確にしないと発生するコミュニケーション ギャップの平滑化、重要なタスクの判別、チケットの更新と再割り当ての適切なプロセスの確立など、IT管理者や技術者に追加のタスクや責任がのしかかることになります。リモート管理ソフトウェアは、このような問題を解決するための重要なツールですが、それ以上の機能も備えられています。

たとえばリモート管理ソフトウェアは、IT部門やヘルプ デスク チーム内のコラボレーションを促進させる効果も発揮します。多くのITチームは、それぞれ異なる背景、スキル セット、専門性を持つ個人で構成されています。しかし適切なリモート管理ソフトウェアを使用すれば、チーム メンバー間のシームレスなセッション転送や、特定のチケットに関する情報を技術者が交換しあうコミュニケーションの明確なラインが実現し、チーム全体がより効果的に作業を進められるようになります。リモート管理ソフトウェアは、人員とプロセスの間のロジスティック上のギャップをなくすことで、チームの業務効率を向上させることができます。

またリモート管理ツールは、エンド ユーザーと技術者の間のコミュニケーション ギャップを解消することにも効果があります。リモート アクセスにおいては、口頭やテキストで問題を説明しようとすると、誤解が生じる余地が大きくなる恐れがあります。リモート管理ツールを利用すると、オペレーティング システムに関係なく、リモート コンピューターやサーバー、モバイル デバイスなどデバイスの種類にも影響されず、より容易にエンド ユーザーのワークステーションにアクセスできるようになります。

リモート アクセス ソフトウェアは、リモート管理プロセスの一部として使用する場合、リモート デバイス間の直接のファイル転送も可能にします。これにより、メールやUSBドライブのように安全性や効率の低い手段でファイルをやり取りする必要がなくなり、一方のデバイスからのファイルをもう一方のローカル マシンで印刷することも可能になります。適切に導入されれば、この機能はエンド ユーザーや企業にとって非常に有益なものとなります。

リモート ソリューションによって収集されたセッション メトリックも、適切に活用されれば、パフォーマンス情報の貴重なアーカイブを作成できます。履歴データやセッション履歴からは、類似の問題がどのように解決されたかを確認することができます。これは、若手社員への指導マニュアルになり得ると同時に、エンド ユーザーに一貫したサービス体験を提供するうえで役立ちます。リモート管理ソフトウェアは、サービス デスク チケット発行ソリューションと統合することで、チケットの整理と更新を効率的に行うための手段にすることができます。

リモート管理ソフトウェアは通常エージェントホスト モデルによって実現されます。これは、ローカルのワークステーションそれぞれに小さなリモート コントロール アプリケーションまたはエージェントをインストールし（場合によっては、リモート アクセス サーバーを使用してネットワーク経由で配信することもできます）、リモート管理プラットフォームがこれにアクセスするというものです。

リモート接続の確立に成功すると、サーバーへの直接アクセスやファイルのダウンロード、エンド ユーザーのデスクトップの制御、設定サービスの更新などが可能になります。また、リモート アクセス ソフトウェアを適切に導入することで、技術者の生産性、業務効率、システムの稼働時間を大幅に向上させることができます。

Dameware Remote Everywhere（DRE）は、Windows、Mac、Linuxシステムなど、リモート デバイスを管理できるように構築されています。監視レポートを実行することにより、ネットワーク環境内における監査への情報提供、スクリプトの展開、各デバイスに関する情報表示をより適切に行えます。これには、ワークステーション、仮想マシン、サーバー、スイッチ、およびルーターに関するシステム情報、BIOS、およびデバイス詳細を、リモート セッションの開始時に取得する機能も含まれます。

DREは迅速かつ安全な接続を確立することで、応答時間および解決時間の短縮に貢献します。またDREには、エンド ユーザーのワークフローやネットワーク サービスへのアクセスを妨げることなく問題を解決するように設計された、無人リモート サポート機能も搭載されています。

優れたリモート監視ツールは、さまざまなオペレーティング システムやデバイスの種類に対応する、包括的なクロスプラットフォームのサポートを提供できます。DREの機能には、Windows、Mac OS、Linuxのリモート管理ソフトウェア ツールが含まれます。これはすべて鮮明な4K画質で、ネットワーク トラフィックの速度低下を防ぐために、帯域幅の容量に合わせて自動調整することができます。このツールを使用すると、デスクトップや他のデバイスと同じ安全性と速度で構築されたモバイル デバイスとの接続を確立することもできます。

DREには、リモート セッション情報の詳細、技術者固有のパフォーマンス データ、その他のソースに基づいて、チームのパフォーマンスと生産性に関する実用的な洞察を提供できるレポート ツールも内蔵されています。さらにDREを使用することで、エンド ユーザーから追跡調査情報を収集し、部門の上手く成長している部分や、サービスの注意を要する側面について、より深く理解することができます。